草野・牧研究室のブログ

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テレビ番組「世界遺産」にて

先日、録画しておいた「世界遺産」の「メンフィスとその墓地遺跡」を見ていたところ、違和感があったので見直してみると、青いタイルの紹介のところで「石英や珪砂を原料とする釉薬をかけて焼いた」とありました。
石英(SiO2)を主成分とする砂を珪砂といい、基本的に同じ材料を混ぜていることになります。しかもSiO2は無色で青くありません。
珪砂は少量の鉄分を含んでいることがありますが、当時の焼成技術で青色を出すのは難しいと思います。焼成温度は高くても900 °C程度だと思うので、色は銅によるものではないでしょうか。